2020年に藤井風の魅力に圧倒され、人生で一番沼落ちした私が、ライブに参加できた時の様子を綴っていきます。ライブから2ヶ月以上経過したため記憶がかなり薄れてしまっていますが、奇跡的に近くで見れたため、このライブレポで少しでも藤井風さんの魅力が伝わればいいなと思います。
【神席】1列目みたいな近さだった
1階3列目にワクワクしながら、いざ席に到着すると、
「あれ、1列目に誰もおらへん・・・」
そう、1列目に席自体はあるけど演者とのソーシャルディスタンスなのか観客用の座席は用意されていない。しかもコロナ禍でのコンサート実施は収容人数が50パーセントのため、用意された座席が一人飛ばしの市松模様になっていた。つまり、自分の席の前(2列目)には誰もいない。自分の目の前には風さん演奏予定のピアノが左向きでガッツリ鎮座していた。
「これ実質、1列目やん!!(白目)」
こんな神席は人生初なのでもうパニック。開演まではカバー「Good As Hell」が鳴り響いているが、もう正直フワフワした気持ちで耳に入ってこない。そうこうしているうちにSEが大きくなり、暗転。ゾロゾロと演者が入っていき最後に見慣れたシルエットの人がピアノの前に座った。
風よ
ピアノの美しい音色が静かな会場に響き渡る。向かい側からワンスポットの光が風くんを照らす。顔は見えず全身のシルエットのみ。だけど見慣れた綺麗な彫りの深い横顔の輪郭がはっきりと見える。シルエットで風さんってめっちゃわかる。
「美しいし神々しすぎて、もう後光差してますやん!」
自分の視界には障害物もなく、おそらく舞台まで10メートルもない距離。神みたいなお姿を見せつけられたら、もうそんな言葉しか出てこない。
緊張感が会場を包み込んだまま、伸びやかな声は彼の祈りを乗せて響き渡り、私はただ息を殺し彼の歌声とツアー開催の決意に圧倒されたのだった。
調子のっちゃって
スタンドマイクが舞台の真ん中に用意され、風さんが前に移動、ライトアップ。「わぁぁぁ〜!!」と歓声が上がると同時に
風「立ってもえーんやでーーー!!!」
この時、ボルテージMAX!次々にスタンドアップ!!
歌う風、踊る風(ゆりやんがやるダブルピースポーズ)、たまに踊り方に戸惑う風。
私「歌い方エロ!かっこいい!踊り戸惑ってるのかわいい!フレッシュ!顔ちっちゃ!かわいい!(2度目)はみ出したったモノを隠すとき下に手を当てちゃうの?岡村ちゃんみたいでエロ・・・」以下無限ループ
なんかここら辺はもう現実かどうかわからなくてこんな感想ばかりだった。
キリがないから
イントロの近未来感、めっちゃかっこいい。武道館の配信見て思ったけどライブ映えする曲。ダンスもMVのようなキレのいい動きで「YEッS!」も決まる。格好良さが一番際立ってました。けど最後の鼻笑いは本当に「フッ(笑)」と笑ってるみたいで、会場もつられ笑いが起こっていた。決めるとこは決めて、ギャップで可愛さも見せる男、風。恐ろしい子・・!
ライブ衣装
ここで服装について。風さんの衣装めっちゃ好きなんです。服装はかなり目に焼き付けたので、公式画像では見えづらい素材感とか分かっていただければ。毎回爆イケにしてくれるスタイリストさんいつもありがとうございます!
- 白のゆったりめロングシャツ(袖捲っていた)
- インナーはベージュとカーキの間の色。リネンかオーガニックコットン素材ぽい長袖
- 炭黒のカーディガン(素材と袖のデザインはブルゾンのように見えた)
- 黒のゆるめワイドパンツ
- 黒のカジュアルめな革靴(ステッチ入ってたかも?)
- 赤とシルバーのネックレス重ね付け
- センター分けのゆるめパーマ(少し右側がハネている)
MC
かなり曖昧なのでここで言うたかはわからんのですが覚えている風語録だけ。。。
「This is Fujii Kaze…(この後流暢で聞き取れない)いうてますけどmore〜」きたー!お決まりのセリフw
「たけえ(高い)ところから見下ろしてもらって〜(3階を見ながら)」
「ここはトゥアーで一番の、あのー、あのー、なにぃ〜、なにぃ〜…一番のcapacity(ええ発音でキャパシティ)」なにぃ〜が可愛すぎるんやけどmore….
「生命力のある男女が集まって〜」
MCはツッコミどころ満載で関西人は心の中で何回もズッコけたと思うw
優しさ
聴き倒したイントロの和音が響いたとき、嬉しさと同時に、「一番好きな曲がもう来ちゃうの?」と戸惑った。昨年の報道ステーションを見た後、YouTubeで探したこのMVのあなたの笑顔と眼差しにやられたんだ^。「優しさ」という温かな感情を、自身の持つ「色気」で表現した歌とMV。生で聴くことを望んでいたのに、まだ終わってほしくない、そんなわがままな感情が生まれました。心の準備ができておらず正直覚えていないのが残念です。けどこれからも変わらず好きな歌。人生においてこの歌が背中を押してくれることは間違いない。
特にない
この曲もライブで聴くたびに好きになる。やはりピアノを弾いて歌っている姿が一番輝いている。リラックスしてきたのか、笑顔でこちらをチラ見しながら歌うようになってきた。そこで思った。
私「あれ、これYouTubeのカバー動画でよく見る秘技:こっちをチラ見笑顔やん」
死ぬほど画面で見たあの笑顔が、実物で目の前で起こっている。今回のツアーはYouTubeと同じように音楽を楽しみながら望んでいることがわかって嬉しくなった。風氏が客席を見ようとする時、画面越しに見ていたあの笑顔を真正面で見れ、独り占めできたような贅沢な勘違いを体験できた。
↓チラ見笑顔といえば”Just The Two Of Us”
罪の香り
イントロに合わせてぴょんぴょんジャンプ!この曲でも可愛さ見せてくるの〜?けど歌い出したらキリがないからに並ぶ格好良さ!お馴染みのヘドバンやってくれた〜!ダンスはまだおぼつかない感じがあるけど歌の色気と可愛さのギャップがたまらんのです。
風さんが舞台をウロウロする度、バンドメンバーが「お?大丈夫か?」と親のような兄のような表情をして風さんを見守っているのが印象的でした。
死ぬのがいいわ
優しいピアノのイントロが好きな曲。イントロが終了した後はマイクを持ってパフォーマンス。ピアノにもたれながら気怠げに色気を放って「死ぬのがいいわ〜」と歌われるたびに心で「死んでもいいわ〜」とレスポンスしてしまう。
MC
「たこ焼き食べてきた。梅田のはなだこ言うとこに。デートと言ってもおっさんですよ」
「カリカリ派とフニャフニャ派どっち?」
「心の中で大阪のギャルを一人飼ってます」ここでメンバーも笑う。ギャルがハイヤーセルフってこと?w
大阪LOVER/DREAMS COME TRUE
このホールツアーではご当地の曲を歌ってくれるとTwitterで情報入手。個人的には「悲しい色やね」が有力かなと思ったり、やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」やったら面白いな〜とか予想したりしてましたが、ドリカム。これは予想外。歌い始める前にしばしの沈黙が流れる・・。会場に「どうした?大丈夫?」と心配の空気が漂い始めると、風くんは口をパクパクさせ斜め上見ながら「今思い出してるんよ〜」という顔wそして
「何度ここへ来てたって〜大阪弁は上手になれへんし 楽しそうにしてたって あなた以外に連れはおれへんのよ 近そうでまだ遠い大阪〜♪」
おそらくどこか間違えたんやろうけど、歌い終わりに顔を隠してめちゃ照れ始める。萌え。激萌え。
今夜はブギーバック/小沢健二feat.スチャダラパー
弾き語りLive配信でお馴染み。大阪LOVERは演奏なしのアカペラだったけど、電子ピアノを演奏してのこの曲は軽やかでウキウキさせてくれる。そしてラップ歌いながらのピアノは圧巻。
下の動画では1:31よりブギーバックが始まります。
もうええわ
ブギーバックから繋がって、もうええわのイントロが流れる。きた〜!!イントロで自然に拍手が起こる素敵な空間。やっぱりオリジナル曲はテンションが上がるよね!初めてタイトルを見た時は「もうええわ?コミックバンド的なふざけた曲か?」と失礼ながら思ったけど、執着からの解放というテーマ。風氏のTwitterではこの曲に関して「愛以外全部捨てた」と言っている。いまの私に全て捨てる勇気はまだまだないけど「泣くくらいじゃったら笑ったるわ アハハ」は何度聞いてもハッとさせられる。
へでもねーよ
尺八が流れて歌い始めるまではピアノ椅子に座って後ろ向きにスタンバイ。これはマイクのエクレア持ちを準備しているな・・とニヤニヤしていて振り返ると、まさかのリコーダー持ちw(小指ピーンver.)真剣にライブに挑みながらも、要所要所で笑わせる気満々な風が大好きだ。ライブでもMV同様にボクシングのジェスチャーで動き回り、「あんたの軽ぃブロォォゥ・・・」が生で聞けた。やっぱりライブでもこの曲かっこいいよ。昇天。
MC
「拍手をたくさんしてくれてありがとう」とりあえず手が痛くなることを心配していた、セリフは結構曖昧。
風くんが大阪について質問してメンバーがそれぞれ話してくれてるけど、ちゃんと聞いてるの?っていうくらいずっとピアノを服の袖で拭いていた。あれは何じゃったんw
さよならべいべ
アルバムの中ではロックテイストで少し毛色が違うけど好きな曲。ライブは盛り上がる曲が楽しいよね!舞台の左右を移動して、手をみんなで振ったところは一体感があって久々にライブの醍醐味を感じることができた。やっぱりライブのこの空間が大好きだ!
帰ろう
風氏を好きになってすぐ、優しさと同じくらい何度も聞いたこの曲。イントロが始まったら寂しさが込み上げてきた。もうすぐ、終わってしまうのね。現実へ帰らないといけないのね。そんな私の感情を尻目に容赦無く歌い進めるけど、舞台には満点の星空の演出が。「ああ今日からどう生きてこう」この言葉で帰るのも悪くないな、と歌に酔いしれていた。
青春病
武道館配信で初めて聴いた曲。最初の印象は爽やかな曲調に反してタイトルが意味深、また展開が多い。けど不思議と長くは感じない。ちゃんと最後まで聴かせる仕掛けがある。一筋縄ではいかない彼の人格が現れていると感じた曲。生での歌声も素晴らしい。最後の「あ〜ああ〜」での高揚感で、なんとも言えない感情になる。もちろん野ざらしダンスもお見舞いしてくれた。
【Enc.1】旅路
待ち侘びた新曲!この日は主題歌であるドラマ「虹色カルテ」が開始するスペシャルな日。ライブではピアノのみの弾き語り。落ち着いた優しげな、懐かしさのある曲、という印象でした。後日ドラマで聴くとアレンジされてて、結構違う印象に感じたけど、きっと好きになる曲だなと思いました。
そして一人無言で会場をチラ見。挙動不審に去っていく風氏。子供の初めての発表会感。会場はクスクスと笑いが起こるw
【Enc.2】Just the two of us サックスver.
噂に聞いていた。このツアーではまさかのサックスを演奏してその格好良さに無事死亡したファンがいることを。ワクワクソワソワしつつ待っていると、目を引く真っ赤な衣装(朱色っぽいTシャツに同じ色の前あきシャツ重ね着w)にチェンジした風氏がサックスを持って登場!歌うときはマイクに立って「Just the two of us♪」そしてサックス演奏を繰り返す。もうイケ散らかしてますよ風さん・・・。
何なんw
風くんの原点であるオリジナル曲。「時には慎重に歩めばいい」のMVで転んじゃうとこ再現してて可愛かった!サビで「何なん!」と声を出して歌いたい気持ちを抑え、マスクの下、口パクで思いっきり楽しんだよ。最後の曲だけど皆さんで作り上げてきたこの一体感のおかげでHAPPYな気持ちで見ることができた。そして最後のサビ後にピアノを思い切り弾くパフォーマンス。これが大好きでYouTubeライブ動画を何回見たことか。楽しそうに弾く姿がやっぱり一番輝いている。
【まとめ】 風さんの愛と未力(みりょく)は底知れぬ
ライブ終了後、色々な思いが出てきて言葉にできなかった。風さんの魅力なんて、ファンの皆さんは十分すぎるほど知っているはずだから言うまでもないんだけど、このライブへ参加して分かったことは、風さんのあらゆることに対する「愛」が周りに派生してライブ完走へ導いたのだということ。
ライブ中に感じた「歌への愛」、機材の積込み手伝いエピソードで感じた「スタッフさんへの愛」、拍手に気遣う「ファンへの愛」等。
たくさんの愛を散りばめてくれるから、私たちはそれに答えたくなるんだ。
そしてライブ開催に関して、ずっずさんことワイルドダンディマネージャー河津(カワズ)さんが公式ブログで記載していた「風は最初からやれると信じていたみたい」というエピソード。こんな事態でライブを開催すべきか中止すべきか、誰も正解がわからない中、若干23歳という若さでこの意思の強さは中々持てるもんじゃない。
デビューして間もないため、ライブでの身の振り方に若干戸惑っているように感じたけど、このままじゃ終わらないような、奥底に秘めたポテンシャル、未だ見えていない未力(みりょく)を感じた。この人これから年齢を重ねると、どうなってしまうんだろう。確実に大きい存在になっていくであろう彼と同じ時代に生き、見守れること、とても楽しみに思う。
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